2017年10月30日

いまどきのフランチャイズ創業者の適性2017

「どのようなビジネスがフランチャイズやライセンスビジネスに向いているか。」とよく聞かれる。

フランチャイズやライセンスビジネス、ボランタリーチェーンも含めて「仕組み」なので、どのようなビジネスというよりは、どのようなヒトがフランチャイズやライセンスビジネスを、最初に構築し拡めるのか。まさしく 伝道師であり、創業者に向いているかだと思う。

いまの時代は、クローンに近いお弟子さんが10名いたら充分国内外に拡がる。

 

フランチャイズビジネスを沢山創出して来た時代やブームは終わり、今は課題解決を果たす「社会性」を求められたり、普通のヒトがトレーニングを受ければ課題なくできる「シンプルな非属人的モデル」さらに、資本投資すれば全部本部が運営する運用型モデルも多く出現してきている。また協会ビジネスと「ヒトをグリップする」連動型もある。

失敗すれば、自己責任であるという基本を忘れ、詐欺師呼ばわりされる創業者。

加盟店側も経営者であるべき。

ビジネスは同じモデルでも100通りのやり方がある。

 

小学生の時の逆上がりを思い出して欲しい。はじめて鉄棒を握ってすぐに出来る子ども。何度も何度も両親が支えてやっとクリアできる子ども。

フランチャイズやライセンスビジネスと言えど同じだ。

「これを買えば、完全にできると言われて、ビジネスモデルを買ったのに、できない!」と文句を言うのはどうだろうか。またそう思わせる本部 はもっと良くない。(海外は加盟ではなく、Buyです。)

 

成功するかしないかは、フランチャイズビジネスと言えど。当事者次第。それと本部間とのコミュニケーションも重要要素。

今は情報共有ツールはITでいくらでも整備され、マニュアルもどんどんクラウド上で進化させていけば良い。

 

一から自分で独自のビジネスを立ち上げるよりは、ブランドを活用し、ビジネス構築の時間を短縮できるのは加盟者の大きなメリットだ。

 

保証できない中で、創業者に大切なのは、仕組みを広める情熱と「ヒトたらし」であること。

このヒトたらし論は私にフランチャイズの面白さを教えてくれた師匠に教わった。

ヒトたらしとは、「何故かよくわからないが、このヒトのためならガンバってみよう!」と思えることだ。

 

ゆえに、これからの時代は、俺について来いという昭和の浪花節型の創業者でなく、

なんとなく、全てにおいて、ヒトとして「謙虚さ/かわいらしさ/ヒトの話を傾聴する能力」があるヒトが向いていると思う。

ヒトの話を聴かない独自路線のオーナー創業者は、周りを見渡すと賢く次世代型の人物にバトンタッチしている。

さらにオペレーションをよりシンプルにしたり、SNSを上手く活用することができるブレーンがいたりご自分でも触れるタイプがベスト。

 

かつてのフランチャイズビジネスの独特なガンガン営業の時代は終わり、プル型営業の時代だ。

凄く気になるビジネスなのでやりたい!と加盟者に思わせる仕掛けを構築し、加盟者にこそ儲けさせることが一番の本部の成功だと、誰でも知っているがなかなかハードルが高いのは事実。

が、そのハードルがクリアできれば、丁度熟成しかけた頃に、「資本力を持ったビックカンパニー」からお声がかかる。

 

賢く網を張っているのは、さてどちちだろうか。

 

これは1年半以上前に書いたもの。

http://alnw.co.jp/pdf/media/160322.pdf